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朝ドラ『わろてんか』ネタバレ感想第1週第1話

第1週「わろたらアカン」あらすじ

 

連続テレビ小説 わろてんか Part1 (NHKドラマ・ガイド)

連続テレビ小説 わろてんか Part1 (NHKドラマ・ガイド)

 

  時代は明治後半。京都の老舗薬問屋の娘・藤岡てん(新井美羽)は笑い上戸な女の子だが、その“笑い”が過ぎて大切な商談を台無しにしてしまい、父・儀兵衛(遠藤憲一)から“笑い禁止”を言い渡される。年に一度の祭りの日、てんは丁稚の風太鈴木福)と一緒に寄席に行き、生まれて初めて落語や芸を見る。そこで楽しそうに大笑いする人々の姿を目の当たりにし、すっかり心を奪われてしまう。その帰り道、男たちに追われる青年・藤吉(松坂桃李)と出会い、てんの人生は大きく動きはじめる。

NHKオンライン「わろてんか」より引用

以下ネタバレですご注意ください

 

 久々に朝ドラを視聴したいと思いました。2011年の「カーネーション」から、2015年の「あさが来た」までは連続して視聴していたんですが、ここ2年はなんとなく、観たいという作品もありませんでした。

 しかし、「わろてんか」はちょっと面白そうだなと思って、原作ではないのですが、同じ女性、吉本興業の創業者「吉本せい」をモデルにした山崎豊子の小説「花のれん」を読みました。

 

花のれん (新潮文庫)

花のれん (新潮文庫)

 

  さすが山崎豊子。最初からグイグイ引き込まれる展開でした。

 「花のれん」はすでにヒロイン多加が結婚しているところから始まります。

 夫の実家の家業は呉服屋(実話では荒物屋だったそうです)。借金取りが来ることがわかっていながら、夫は行方知れず。多加は支払いをなんとか待ってもらうように、孤軍奮闘するところから話が始まります。

 ネタバレになってしまうので、あらすじが知りたくないという方は、以下ご注意ください。

 史実に基づいた「花のれん」では、結局夫の道楽(「剣舞」という明治・大正の頃に流行った芸能)のために、家業である呉服屋は商売が傾き、最後は潰れてしまいます。

 「わろてんか」は、吉本せいをモデルにしているとはいえ、「原作はないNHKのオリジナルストーリー」と言っています。
 なので、「花のれん」とどこまでストーリーがかぶるか、わかりません。

 しかし、どちらも「吉本せい」がモデルであることは同じ。

 「花のれん」のほうも、あくまでも「吉本せいをモデルにした小説」なので、フィクションの部分もあります。

 そして、さらに「わろてんか」はフィクションの要素が強いようです。

吉本せいって、どんな人?

 「わろてんか」のヒロイン・藤岡てんは、吉本興業の創業者で、かつて「女性興行師」と呼ばれた「吉本せい」がモデルです。

 

  どんな人物だったのかここに書こうと思っていたら、朝ドラ放送開始に合わせて、AERAのサイトに詳細な記事がありました。

 AERAdot.「朝ドラ「わろてんか」のモデルはどんな人だったのか?」はこちら>>

 記事によると、兵庫県明石市出身で、大阪に出て米穀商を営む林豊次郎の三女で、兄弟は夭折した者も含めて十二人もいたそうです。
 船場で荒物問屋を営む吉本吉兵衛に嫁いだことから「吉本」姓になりますが、戦後、実弟林正之助吉本興業を現在のような「お笑い帝国」に成長させたので、私は長年「なんで林という人が社長なのに、吉本っていう会社名なんだろう」と思っていました。

 はい、そしてここからさらにネタバレです。

 夫の吉本吉兵衛は若くして亡くなってしまいます。

松坂桃李くんはさわやかすぎ

 「わろてんか」では、ヒロイン「てん」の夫となる松坂桃李演じる北村藤吉は「てんを「一生笑わせてやる」という誓いを忘れず、その実現のために突っ走るロマンチスト」と公式サイトで紹介されています。

 このへんがいかにもNHK的、朝ドラ的な「さわやか路線」なので、かなり私は苦手。原作はなく、NHKオリジナルストーリーというところは、このあたりの人物設定に色濃く現れていると思います。

 実在の吉本吉兵衛は遊び好きで女好き。「花のれん」では妾宅で急死したことになっています。

 「花のれん」もフィクションの部分があるので、事実はどうだったんだろうと思って、ノンフィクションの本を調べたら、やはり「愛人宅で亡くなったと言われている」と表記されていました。

 今の時代だったらとんでもない「ゲス不倫」野郎ですわ。

 「花のれん」では、「せい」は特にお笑い好きとか、ゲラとかいうこともなく、夫が始めた「寄席」という商売を、どちらかというと仕方なく手伝っていたら、夫が急死。成り行きから家業を引き継いた、という感じでした。

 もちろん、まったくお笑いや「寄席」に興味がなければ、夫が亡くなった時点で商売も人手に渡っていたかもしれません。

「せい」は商売上手

 「花のれん」には、ヒロイン多加がいかに商売上手だったかというエピソードが繰り返し出てきます。

 実家の米穀商を手伝っていたころから、頭の良さを発揮して、客あしらいが上手かったそうです。

 さらに、寄席を手に入れるために多額の資金が必要になり、誰もが敬遠する「変わり者」の金貸し婆さんに取り入って、仲良くなり、寄席を買い付ける資金を引き出したりする場面は、おそらく史実どおりなのではないでしょうか。

 さらには、寄席で入場料を集めているだけではもったいないと、暑い盛りに「ひやしあめ(甘い飲み物)」を売って、小銭を稼ぐことを思いつくのですが、最初は全く売れません。

 そこで氷屋から取り寄せた氷を上手く使って、「ひやしあめ」を素早く冷やす秘策を思いつく多加。すると「ひやしあめ」は飛ぶように売れるのですが、「花のれん」のこのくだりが、本当に読んでいて胸がわくわくしました。

 そこから弾みがついて、多加はどんどん商売人として、興行師として、頭角を現していくのです。

三国志の正史と演義

 

 

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三国志」を映画化した「レッドクリフ」のアマゾンレビューを読んでいたら、史実と違うとか、あのエピソードが描かれていないとか、不平不満を並べ立てるのではなく「自分の三国志」を作り上げていくことこそが「三国志」の楽しみ方だ、という意見をのべている方がいました。

 朝ドラも、過去に何度も実在のモデルのいる話がドラマ化されました。

 「カーネーション」がかなり実話に近かった(ラスト1ヶ月は違ってたけど)ので、その後の村岡花子広岡浅子、坂野惇子なども期待して見たら史実とかなり違っていた。例えば坂野惇子の実母は普通に長生きしたのに、朝ドラでは若くして亡くなったとか。

 それでかなり憤慨して、
「もう見ない」
 なんて朝ドラから遠ざかっていた私ですが、三国志の「自分の三国志」と同じように、「自分の朝ドラ」を作り上げていけばいいのかな、と思うようになりました。

 つまり、実話と違っても、目くじら立てない。
 実話は実話、ドラマはドラマ、と割り切って見る。

 最終的には、「頭の中」で、自分の朝ドラ、自分のわろてんかを作り上げていく。
 ・・・と思って、今回は頑張って見続けてみたいと思っています。

  ★「わろてんか」2話の感想はこちら


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